脚がM字に開かない?先天性股関節脱臼の可能性と予防する3つのポイント

先天性股関節脱臼

 

脚がM字に開くことができない赤ちゃん

生まれたての赤ちゃんは体が柔らか。
腕はW字型にバンザイして、脚はM字型に開脚しています。

でも、時には脚がM字に開かない赤ちゃんも……。
もしかしたら、「先天性股関節脱臼」の可能性があるかもしれません。

先天性股関節脱臼になりやすい赤ちゃん

現代では千人に一人が発症する病気と言われています。
どの赤ちゃんも脱臼する可能性はありますが、以下の条件当てはまる子は、
脱臼の確率がとても高くなります。
注意して見守りましょう。

1.女の子がなりやすい

女の子の骨格の方が、男の子より脱臼しやすい形をしています。
男の子に比べ、6~10倍の確率と言われています。

2.母親や血縁者に先天性股関節脱臼だった人がいる

理由ははっきりしませんが、おそらく遺伝的に骨格が似るため、
脱臼しやすいのではないかと言われています。

先天性股関節脱臼かどうかは、どうやって判断するの?

3か月健診で指摘されることが多いですが、
女の子で近親者に股関節脱臼の人がいる場合や、
以下の症状が見られるときは、
小児専門の整形外科を受診しましょう。

1.股関節がポキポキと音を立てる

2.左右の足のしわの数や場所が全然違う

3.足の開きが悪い。M字に開かない

4.足の長さが左右で違う

5.ひどい向き癖がある

6.歩きはじめが遅い。バランスの悪い歩き方をする

こんな特徴があります。

どんな治療をするの?

先天性股関節脱臼には、

1.臼蓋形成不全
2.亜脱臼
3.完全脱臼

の三種類があります。
臼蓋形成不全が一番軽く、普段の生活の仕方によっては改善することもあります。

ここでは、亜脱臼、完全脱臼の治療についてお伝えしましょう。

1.リーメンビューゲルをつける

別名「あぶみ式つりバンド」という治療装具をつけます。
足をM字型に広げ、自分の膝の重みを利用し、
テコの原理で大腿骨を正しい位置に持っていく治療法です。

※一番上の画像です

手術などで体を傷つけることがないため、
最初はこの治療法からスタートします。

2.牽引

1か月ほど入院して、牽引治療をします。
まずは、足に1キロ~の重りをつけ、まっすぐに引っ張る「水平牽引」、
続いて、足を真上に垂直にあげる「垂直牽引」をします。
両足が真上にある状態から、毎日少しずつ角度を変え開脚していきます。

3.手術

牽引でも治らなかった場合は、手術をします。
軽いものなら内視鏡で、重い場合はメスで切って、
大腿骨を正しい位置に持っていきます。

股関節脱臼を予防するには

臼蓋形成不全の場合は、日常の生活で以下の事に気をつけましょう。

1.足をなるべくM字型に広げる

横から足の付け根を押さえつけてしまうと、脱臼しやすくなります。
足をM字型に開いてあげ、赤ちゃんの足の動きを妨げないようにしましょう。
だっこもなるべく縦抱きしたり、足の間に手を入れるなどして工夫しましょう。

2.だっこひもをきちんと選ぶ

臼蓋形成不全の赤ちゃんは、スリングで横抱きにするのは控えましょう。
足がM字に大きく開くだっこ紐が適しています。

3.おしりが沈み込んだり、足を開けないベビーカーは避ける

おしりが沈み込むベビーカーだと、どうしても足を開くことができず、
股関節も開きにくくなります。
おしゃれなベビーカーはこのタイプが多いですが、
臼蓋形成不全の赤ちゃんは、しっかりと足が開けるベビーカーを選びましょう。

まとめ

じつは、うちの次女も「先天性股関節脱臼」です。
リーメンビューゲルから、牽引、手術まで経験しました。
私自身も赤ちゃんの時に脱臼していたので、脱臼の発見は早かったです。

うちの子はお腹の中で既に脱臼していたので仕方がありませんが、
普段の生活で脱臼をしないように、気をつけてあげてくださいね。