赤ちゃんが3カ月を過ぎるころ、夕方になると毎日急に激しく泣き出して、何をしても泣き止まない、なんてことがあります。
それは俗にいう「たそがれ泣き」であることも。すべての赤ちゃんに現れるわけではありませんが、この時期によく見られる特徴として知られています。
どうして泣き止まないのか、 どうすれば泣き止むのか、3~4カ月の赤ちゃんの特徴を交えながら紹介します。
たそがれ泣きの原因は、一日が終わる寂しさから!?
たそがれ泣きの原因は、じつはまだよくわかっていません。しかし、一般的に言われるのは、3~4カ月くらいのころになると一日が終わる寂しさを体で感じ取っているからでは、という説です。
おっぱいが足りないから、眠いから、おむつが汚れているから、という理由ではないところに特徴があります。
夕方は夕食の支度などで忙しい時間。何をしても泣き止まないと困ってしまいますね。そんなときはこんな方法を試してみて。
たそがれ泣きには気分転換がいちばん効く!
授乳をして、おむつを替えて、抱っこをして、一応熱を測ってみて……。思いつくものを一通りしてみても泣き止まないとき、まず試してほしいのが気分転換。
気分転換でいちばん効果的なのは、外の空気に触れさせてあげることです。ベランダや戸外に出て、外の風景を見せてあげるのも効果的です。
軽く近所をお散歩するのもいいでしょう。長い時間でなく、ちょっと刺激を与えてあげるだけで十分です。
雨が降っている、寒いなどで外に出すのがかわいそう……というときは、鏡で顔を見せてあげたり、いつもと違うおもちゃを見せてあげたり、とった新鮮な驚きを与えてあげるのもおすすめ。
寂しい気持ちを、何か違うことで紛らわしてあげることが大切なのです。
イライラしたときは、まずは深呼吸
もしも赤ちゃんが泣き止まなくてイライラしてきた……と感じたら、まず、するといいとされているのが深呼吸。単純な方法ですが、心を落ち着け、リセットしてくれます。
そして、赤ちゃんを安全な場所に寝かせて、少し離れて別の部屋に行くのもいいとされています。間違っても強く揺さぶることはしないでください。
なぜなら、赤ちゃんが頭を激しく何回も揺さぶられると、脳に障害をきたしてしまう「揺さぶられっこ症候群」という病気になることもあるからです。
何をしても泣き止まない3~4カ月ごろは、とくにこの「揺さぶられっこ症候群」には注意が必要とされています。
強く揺さぶっても、赤ちゃんは泣き止みません!
「揺さぶられっこ症候群」は一時アメリカで多く発症し、日本でも症例があります。なかでも、パパに留守番をお願いしている間に起きることが多いようです。パパにも、たそがれ泣きの特徴と対策を話しておくといいですね。
たそがれ泣きは赤ちゃんの成長の証
何をしても赤ちゃんが泣き止まないと、ついイライラしてしまいますね。でも、たそがれ泣きは赤ちゃんの感情が豊かになっている証拠ともいえます。
「おなかがすいた」「眠い」「抱っこしてほしい」「おむつが気持ち悪い」などの生理的原因から、「寂しい」という心理的原因が泣く理由になるなんて、すごい成長ですよね。
泣き方や泣く理由も日々変わっていく赤ちゃん。成長を楽しみながら見守っていきましょう。