水疱瘡は「移しあう」から「予防する」時代に!?

わくちん

「このポツポツもしかして…!」
乳児湿疹が落ち着いて、スベスベの赤ちゃん肌になったのもつかの間。水疱瘡のワクチン接種を受けていない3歳までの子どものほとんどが水疱瘡にかかると言われています。

水疱瘡は一時的なもので時間とともに治るもの、と簡単に考えられがちですが、まれに重い合併症が起こることも。
また、感染力が強く、人から人へうつりやすい病気です。

その特徴から、数年前まで多くの人が、水疱瘡は「うつしあう」ものと考えていました。
水疱瘡は一度かかると免疫がつくため、わざと患者と接触してうつしてもらい、免疫をつけようとするのです。
(私の母も、その頃同じアパートに住んでいた子が水疱瘡にかかったと聞き、兄を連れて行ってうつしてもらったそうです。そして兄から母へうつり、それが私にうつりました…(泣)。)

☆しかし現在、水疱瘡は「予防する」という考え方が広まっています。

最近では、生後6ケ月~の乳幼児を対象に、計2回の水疱瘡ワクチンの接種が定期化され、国から補助されるようになりました。
子ども本人が発症しないようにするため、そして人にうつさないためにも、積極的にワクチン接種へ連れて行き、しっかり予防してあげましょう。

また、大人がかかると特に重症になりやすいため、我が子が水疱瘡になったら感染に要注意!
子どものころに水疱瘡を経験していないパパママは、自費にはなりますが、ぜひ水疱瘡ワクチンを接種してくださいね^^、

水疱瘡ワクチンとは?

水疱瘡のワクチンは、病原性を弱めた水疱瘡ウイルスを用いている「生ワクチン」。

このワクチンを接種すると、90%以上の人は、自然に感染した場合と同じように免疫を得ることができます。
そのため、その後ウイルス感染を受けても発症しなかったり、発症しても症状が軽く済むのです。

まれに予防接種をしても水疱瘡にかかってしまう人もいますが、自然感染に比べて症状は軽く済み、重い合併症などにかかる危険も低くなります。

また、水疱瘡にかかっている人と接触してから72時間以内にワクチンを接種すると、発症の防止や、症状の軽減化につながるようです。
ただし、水疱瘡は発疹が出始める1~2日前から感染力があると言われているため、接触した時期が特定できなければ、あまり効果は期待できません。

※妊娠中は胎児への影響が出てくるため、水疱瘡ワクチンを接種することができません。また、接種1ヶ月前と接種後2ヶ月は避妊が必要ですので注意しましょう。

接種後の副反応は?

水疱瘡のワクチンは注射で接種しますが、注射した部分が赤く腫れたり、発熱したりすることがあります。
また、接種してから約1~2週間後に、発熱や発疹など水疱瘡のような症状が出ることも。
しかしその症状は軽く、水ぶくれまで出来ることはめったにありません。

できる限り副作用が起きないよう、体調の良い時に接種するのが望ましいですね^^
風邪気味だったり機嫌が悪かったりと気がかりがあるときは、医師に相談のうえで接種するか判断しましょう。

なーす

水疱瘡の症状

一般的に、●発熱→●発疹・水ぶくれ→●かさぶたの順で症状が現れます。

【発熱】

だるさ、37度前後の発熱、食欲の低下、軽い頭痛などが起こります。
ただし幼い子どもの場合、まだうまく言葉も出ませんので、これらの初期症状にはあまり気付けないかもしれません。

発疹が出来てからは、39度程度の高熱を伴うことも。
(私が1才で水疱瘡にかかったときは、42度の高熱が出たそうです…!)

なかには、発熱することなく、発疹が出ている間も元気に過ごす子がいるようです。

【発疹・水ぶくれ】

小さく平らで赤いブツブツ(発疹)が出てきます。通常はまず、お腹や顔に見られることが多いようです。
しかし初期は、虫刺されやあせもと似ていて、ママが判断するにも難しく、お医者さんでも診断できないことがあります。

数時間たち、じわじわ広がった発疹が膨らんで水疱状(水ぶくれ)になると、まさに水疱瘡。
膿胞(うみを持った白っぽい水ぶくれ)ができることもあります。
体中にバラバラと広がっていき、その数は500~1000個にのぼるそう!

かゆみが一番強い時でもあるので、子どもは不機嫌になりがち。
しかし、本人が爪でかきむしったりしてしまうと、そこから雑菌が入り化膿してしまいます。
こうなると、治ったあとも発疹の跡が残ってしまうことになりかねません。

また、かきむしったことで水ぶくれが破け、水ぶくれの中に含まれていたウイルス液から、他の人に感染してしまう可能性も。
爪を短くきってあげたり、ミトンをはめさせたりと、できる限りの対処をしましょう。

【かさぶた】

最後はかさぶたになって治ります。

水ぶくれ周囲の赤みが消え、黒っぽいかさぶたがしっかりとできるまで、外出や登園・登校はできません。
登園・登校の再開には、治癒証明書が必要な場合もあるようです。

また、全てのかさぶたが剥がれ落ちるまでには、約3週間ほどかかります。

~上記の流れが一般的ですが、感染力が高まったウイルスにかかったり、子ども本人の免疫力が弱っていたりすると、重症化し入院や治療を必要とするケースもあります。

感染したのは2週間前?

水疱瘡の原因となるウイルスは、人から人へ感染する、ヘルペスウイルスの一種です。
唾液などからうつる「飛沫感染」、皮膚や手すりなどについたウイルスに触ってしまうことでうつる「接触感染」、小さくて軽いウイルスが空気中を漂ってうつる「空気感染」のいずれかの経路で感染します。

しかしウイルスが体の中に入ったからといって、すぐに症状が出てくるわけではありません。
ウイルスは2週間ほどかけて体の中でゆっくりと数を増やし、強いパワーとなって水疱瘡の症状を起こすのです。

そのパワーはとても強く集団生活ではすぐに感染が広がってしまいます。
この場合も、すぐに症状が出るのではなく、2~3週間後に発疹が出て気付くことが多いです。

とくに家族内では、同じ家の中で生活する上に触れあうことも多いため、体の中に入るウイルス量は増大!
感染する確率は、非常に高いといえます。
(うちの主人はまだ水疱瘡を経験しておらず… 息子とダブルで発症すると思うと、ぞっとします(汗)。)

なお、後でかかった人(移ってしまった人)のほうが、症状はより強くなるとも言われています。

知識と予防で水疱瘡から守ろう!

せっしゅ

自分自身が水疱瘡にかかったのが幼い時で覚えていなかったり、我が子がまだ水疱瘡にかかっていなかったりすると、どういう症状が起こるのか分からず不安ですよね。

でも、私たち親が知識を身につけしっかりと予防してあげれば、つらい水疱瘡から子どもを守ることが出来ます。
せっかく定期化された水疱瘡のワクチン接種、ぜひ積極的に利用してくださいね!

もう水疱瘡は「うつしあう」時代でなく、「予防する」時代になったと覚えておきましょう^^