子どもって、パパやママのごはんと同じものを食べたがったりしますよね?
「同じのものを一緒に食べている」と思うと、より食事が楽しく、そして美味しく感じるのでしょう^^
でも、離乳食を卒業したからといって、いきなり大人と同じものを食べることはできません。
繊維が多く固いものなどは、まだうまく噛んて呑み込むことができず、消化不良や便秘の症状をを起こしがちです。
また、塩分が多いと腎臓に負担が来たり、香辛料を使うと胃を荒らしたりしてしまいます。
同じメニューであっても、子どもが食べやすい固さや大きさに配慮した「幼児食」になるよう工夫をしてあげましょう。
一食分の量の目安は?
1才~2才の子どもが1回に食べる量の目安は、大人の3分の1~半分です。
とはいっても、大人にも食べる量には個人差がありますから、一般的にお店で一人前として出てくる量を、大人の1食分と考えましょう。
また、子ども自身の体格や運動量によっても、食べる量に個人差がありますよね。
「なかなか食べず小柄で心配…」という子も、成長や運動量の増加によって食べる量は増えていきます。
「気分によって食べむらがある…」という子のママは、あまり神経質にならず、「お腹がすいたら食べるだろう」くらいに考えれば大丈夫です。
一食分の目安は参考程度に、子どもの成長と食欲に合わせて、無理のない楽しい食事時間をもちましょう。
食材は大人と同じでOK?
離乳食の進行・卒業とともに食べれる食材は増えますが、大人と同じものを何でも食べさせることはできません。
刺激の強いもの、塩分や脂肪分が多いもの、刺身などの生ものは、胃腸に負担がかかるので避けましょう。
噛みにくいもの、誤嚥の可能性があるものもNGです。
NG食材・食品リスト
☆刺激が強いもの
・生の玉ねぎ、ねぎ ・明太子 ・キムチ ・大人用のカレー
☆生もの
・刺身 ・生卵
(※2才頃になれば、鮮度の良い刺身であれば少量与えてもOK)
☆塩分が強いもの
・漬物 ・イクラ ・かずのこ
☆誤嚥の可能性があるもの
・餅 ・キャンディー型チーズ ・ピーナッツ ・こんにゃく
(※ピーナッツは食物アレルギーも起こしやすいので注意してください。)
(※こんにゃくは、2才頃になれば細かく切ったものや糸こんにゃくを与えてOK)
☆噛みにくいもの
・牛タン、牛スジ ・いかのゲソ ・たこ ・あわび、サザエなどの貝類 ・サラダ用の海藻ミックス
※もちろん、食物アレルギーがある食材は、離乳食期が終わっても自己判断で食べさせてはいけません。
医師に相談しながら、症状の改善に合わせて食べ方や量を考えていきましょう。
幼児食「基本の調理法」
煮たり、炒めたり、焼いたり、揚げたり… 幼児食では、調理法の幅を広げて、いろいろな料理を味わわせてあげましょう。
炒めるときはスープを加えて炒め煮にしたり、とろみをつけて食べやすくするなど、ひと工夫を^^
では、幼児食をつくるときに知っておきたい「基本の調理法」を見てみましょう!
大人の分も一緒につくれるポイントも併せてご紹介します。
食材の大きさ
食材には、加熱するとやわらかくなるものと、そうでないものがあります。
食材の特性を踏まえて、切り方や大きさを工夫しましょう。
加熱すると指で簡単につぶせるジャガイモやニンジンなどの根菜類は、1才代では1~2cm角の角切りや、1cm角×5cm長さのスティックに。2才代では2~3cmの乱切りでOKです。
加熱しても指でつぶしにくい薄切り肉は、1才代では1cm四方や、2~3mm幅の細切りに。2才代では1cm幅~2~3cm長さの細切りでOKです。
きのこ類は繊維を断つように切ったり、細かく刻んだり、細く割いたりすると良いでしょう。
食材の固さ
大人が食べるよりもやわらかく仕上がるよう、加熱時間を長めにします。
大人用を先に取り分け、子ども用はもうひと加熱すれば、そのまま同じフライパンや鍋で全員分を仕上げることができます^^
キャベツや白菜などの葉野菜は、火が早く通りやすいのですが繊維が多いのも特徴。
しっかり加熱して繊維をやわらかくし、乳歯でも噛みつぶせるようにしましょう。
大根やゴボウなどの根菜類を煮込むときは、親指と人さし指でつぶせるくらいが目安です。
肉類はスジを取り除き、噛みきれないまま呑み込むことがないよう、食べやすく調理します。
しかし、はじめは大人用よりやわらかくするのが基本ですが、どのおかずも噛みごたえがなくやわらかいと、刺激がなく噛むチカラもつきません。
食感を楽しむことも五感を育てる大切なステップですので、歯の生え具合を見ながら、少しずつ大人用と同じ固さに近づけていきましょう。
野菜はきんぴらのように薄くスライスして炒めると、程よい噛みごたえで楽しく食べることができますよ^^
味付け
使える調味料の幅が広がりますが、味付けは薄味が基本です。
目安として、調味料は大人が使う量の半分に。
家族分を一緒につくるときは、まず薄味にして子どもの分を取り分け、残りを大人用として味を足すと良いでしょう。
食べるときに大人の分だけ香辛料をプラスしても満足感がUPします。
※注意
・酒やみりんにはアルコールが含まれるので、しっかり加熱してルコールを飛ばしてください。
・固形スープの素や、粉末だしの素には、塩分や化学調味料が多く含まれています。使う時はごく少量にしましょう。
※NG調味料
・わさび ・からし ・唐辛子 ・ラー油 ・豆板醤 ・マスタード
笑顔あふれる食卓を
子どもは、家族が食べる様子を見ながら、食べ方を学んでいきます。
黙々と食べたり、テレビをつけながらダラダラと食べる環境はNG。
親子で同じ食卓を囲み、楽しく会話をしながら食事をしましょう!
パパやママ、きょうだいと同じものを一緒に食べれることが嬉しくて、食欲がUPし、「食べるのって楽しい!」と意欲も湧いてくるはずですよ^^