授乳の期間は1年から2年。
赤ちゃんの自然な卒乳に任せていて、3歳になってもまだ飲んでいるという子も。
しかし、その期間ママはお酒をずっと我慢しなければならないのでしょうか?
もともとお酒が大好き!妊娠前は毎日飲んでいた。
普段は飲まなくても平気だけど、たまにはおいしいお酒を飲みたい。
授乳期だけど冠婚葬祭などでお酒を飲む機会が出来た!
あるいは、洋酒が使われているとてもおいしい洋菓子を頂いた。
などなど、妊娠期から合わせて2~3年過ごしていれば
お酒を飲みたくなる時もありますよね。
授乳期は赤ちゃんがお腹の中にいる妊娠中とは違って
コントロール次第で少しはお酒を楽しむ事が出来ます。
とはいえ、授乳に影響しない飲み方が大前提。
少しくらいなら大丈夫と言われるけど、少しってどのくらい?
時間をあければ大丈夫と言われるけど、何時間あければいいの?
といった授乳期の飲酒の疑問をしっかり解決しておきましょう。
飲酒が授乳に及ぼす影響
飲酒をするとすぐに血中アルコール度数が上がります。
そして、おっぱいは血液から作られるので、
アルコールはそのままおっぱいに移行していきます。
赤ちゃんは体の機能がまだ未熟ですのでアルコールはほとんど分解できません。
ですので多量のアルコールが含まれているおっぱいを飲むと
脳に影響を受けたり、急性アルコール中毒になってしまう危険性があります。
飲酒をおっぱいに影響させないためには
- 飲酒後すぐに作られたおっぱいは搾乳してしまう
- 飲酒後24時間は授乳しない
- 自分の体の状態を確認し、アルコールが分解されているか確認する
以上の要素を守れば、アルコールがおっぱいに移行するとこは少ないでしょう。
飲酒後すぐに作られたおっぱいは搾乳してしまう
アルコールは最初の一杯から大体30分~90分ほどでおっぱいに移ります。
血中アルコール濃度が高い時に作られたおっぱいはアルコールを含んでいるので
搾乳して捨ててしまいましょう。
飲酒後24時間は授乳しない
缶ビール1本程度なら2時間半~7時間半もすれば
分解して体から抜けてしまうと言われています。
実際、日本より母親のアルコール依存症が問題になっているアメリカでは
授乳とアルコールに関する研究が行われており、
そこでは飲酒後2時間で影響は消えるという結果が出ています。
しかしこれは、人種が違うのでそのまま日本人に当てはまるわけではありません。
白人や黒人と日本人では、アルコールを分解する機能が全然違いますから。
しかし結婚式などで長時間飲酒した場合はこの限りではありません。
飲み会の翌朝までお酒が残っていて、飲酒運転で逮捕されるという話もありますし
お酒の影響は思うより長期間体に残っているものです。
飲酒後、丸一日は授乳しない方が安心でしょう。
自分の体の状態を確認し、アルコールが分解されているか確認する
飲酒後の自分の体の様子や妊娠前のアルコール体制を考慮して
アルコールの影響がまったく無いと言えるまで授乳は控えましょう。
また、授乳後は赤ちゃんの様子をしっかり観察し、
おかしいと思ったらすぐに病院に連れていくなどの対応をしましょう。
飲酒に関する注意点
当然のことですが飲酒後すぐに授乳してはいけません。
しかし飲酒運転と同じで、いったん飲酒してしまうと判断力が下がるのが
アルコールの怖いところ。
「寝ていたはずの赤ちゃんが夜泣きしたから、
酔っぱらっていつものように授乳してしまった」という話もあります。
授乳期に限ったことではありませんが、あまりにも理性をなくすような飲み方は避け、
出来れば飲酒していない冷静な人と一緒に赤ちゃんの様子を見守るようにしましょう。
まとめ
今回は、授乳期でも少しだけお酒を楽しむ方法についてお伝えしました。
記事のことを気を付ければ飲酒による授乳への影響はほとんど無いと言えるでしょう。
ただし、こうすれば誰でも絶対安全!というものはありません。
アルコールの許与量は人によって全然違うからです。
自分の体の様子、赤ちゃんへの影響をよく考えて、
赤ちゃんとママがストレス無く暮らせるようにしていきましょう。