こどもが大人並みのおおきないびきをかく…心配ですよね。
わが子も3才前からいびきをかいており、今まで数々の医師に相談してきました。
結果的には「まだ様子を見る」ことになったのですが、どこまで様子を見るのか、どうなったら受診するのか、よくわからないことが多いですよね。
そこで、私の体験談をもとにお子さんがいびきをかく原因と対処法をまとめたいと思います。
子どもがいびきをかく原因
大人の場合、いびきの原因のトップは肥満です。
しかし、子どもがいびきをかく原因の多くは「扁桃腺肥大」と「アレルギー性鼻炎」です。
まず扁桃腺はどこなのかというと、のどちんこの両側にあるクルミ様のふくらむを指します。(口蓋扁桃)
まず前提として、この口蓋扁桃は大人よりも大きいのが一般的です。
口蓋扁桃は2〜3歳ころより肥大が始まり、7〜8歳で最大になり、9〜10歳ころには自然に小さくなるのがふつうとされています。
ただ、いびきをかくというのは、その中でも口蓋扁桃が大きいため、気道をふさいでしまっていることが原因と考えられます。
さらに、アレルギー性鼻炎。アレルギーの原因は人さまざまですが、一番多いのは気温の変化ではないでしょうか。
季節の変わり目に鼻ズルズル…というのはよくある光景ですが、このアレルギー性鼻炎+扁桃腺肥大のダブルパンチで、いびきをかいてしまうのです。
様子を見て良いいびき、ダメないびき
いびきくらい、ほうっておいても治る…と思っていませんか。
いびきをかくことで一番こわい悪影響は睡眠時無呼吸症候群です。
睡眠時無呼吸症候群とは、ずばり眠っている間に呼吸が止まる病気です。
起きているときは鼻が詰まっていても口呼吸ができますが、睡眠中は鼻で呼吸しようとするためにいびきや無呼吸が起こってしまうのです。
無呼吸の弊害は、たくさんあります!
のどの渇き、倦怠感、頭痛、就寝・起床時間の遅延、寝起きが悪い、長時間の昼寝、夜間の体動、覚醒、集中力の欠如、学力低下などなど…
さらに、睡眠中にはいろいろなホルモンが分泌されますが、子どもの発育に必要な成長ホルモンに障害が起きると低身長や肥満、抗利尿ホルモン分泌障害によるおねしょなど、さまざまな影響があることが知られています。
そして本当に最悪のケースとしては突然死の原因にもなるということです。
こわいですよね…。
睡眠中に呼吸していない!?と気づくときがあったら、すぐに耳鼻科か睡眠障害の病院を受診しましょう!
小学生低学年のうちは様子を見てOK
無呼吸はなさそう、ということであれば風邪などで耳鼻科を受診するとき、ついでにいびきのことも相談してみましょう。
多くは「様子を見ましょう」ということになりますが、中には異常に扁桃腺肥大が進行している場合、手術することもあります。
口蓋扁桃は7〜8歳で最大になり、9〜10歳ころには自然に小さくなるのがふつうとされていますから、小学校高学年になっても扁桃腺が小さくならない場合は、耳鼻科に相談したほうがいいですね。
そのときかかる耳鼻科ですが、ひとつでなく、できれば3つか4つ相談して、いろいろな意見を聞いてみましょう。
耳鼻科は大抵いつも混雑していて、じっくり相談にのってもらえない環境が多いような気がします。なのでできれば、平日の日中など時間に余裕のある時に相談するのがおすすめです。
いくつか耳鼻科に通って、信頼できるパートナーを見つけましょう。
まとめ
いかがでしたか?
たかがいびき、されどいびきです。
今までに扁桃腺が大き目と診断されたことがあるお子さんは、鼻づまりに対処することがとても大切です。
鼻水くらいで…とバカにしていると、とんでもないことにもなりかねません!
また、今まで扁桃腺肥大と診断されていない、という場合でも、いびきをかき始めたら、一度のどを医師に診てもらうことをおすすめします。
わが子がいびきをかくというママさん、自然に治ることを願いながら、お互い頑張りましょうね★